色鉛筆画やパステルアートを手掛ける三条市の渡辺花子さん(38)の個展「hanacoten(はなこてん) vol.7」が4日から6日まで三条東公民館で開かれており、約70点の作品を展示している。
三条東公民館で教室から移行したパステルアートサークル、新潟市・アークオアシスデザイン新潟店で開かれている色鉛筆教室で講師を務めている。その指導用の手本として制作した花、小動物、風景、ケーキや笹団子などを描いた優しくやわらかいイメージの作品が並ぶ。
作家活動として制作しているのは「Folower Childシリーズ」と称した作品。主に女性をモチーフにしているが、昨年の日本出版美術家連盟主催の全国公募展「日本挿絵大賞2016」で以前に制作した作品が、大賞を含む入賞3人に次ぐ入選20人のなかのひとりに選ばれた。その入選作「クリスマスローズの涙」も展示している。
作品をデザインしたポストカードやメッセージカード、レターセット、しおりなどの販売も行っている。
毎年恒例の個展。「最近、色鉛筆画に興味をもつ人が多くて、おとなの塗り絵がはやっている影響だと思う」と追い風を感じている渡辺さん。昨年は三条市内で開いていた教室が会場の都合でやめざるを得ず、ことしはできるだけ早く会場を見つけて再開したい考えだ。
昨年の公募展入選に気をよくして「ことしは公募展をちゃんとやろうかなと。オリジナル作品を増やして。ただ描くだけなら誰でもできるって言うし」と作家性を高める1年となりそうだ。5、6日は午前10時から午後6時まで開場、入場無料。