燕市のご当地かるた「つばめっ子かるた」を使ったかるた大会「第4回つばめっ子かるた大会」が5日、燕市体育センターで開かれている。これまでの小学生に加えてことしは対象を幼児にも広げたことで114チームが参加を申し込む過去最大の大会となっている。
燕市は、新潟市出身の絵本作家、黒井健さんに原画を依頼して4年前に「つばめっ子かるた」を完成してから毎年、かるた大会を開いている。参加の内訳は幼児の部25チーム、小学校低学年の部27チーム、同中高学年の部50チーム。昨年も小学生47チームが参加して過去最大だったが、ことしは小学生だけでも昨年を30チームも上回ったうえ、幼児の部の新設で昨年の2倍以上の規模に膨らんだ。
競技は1チーム3人編成。相手を変えて3回の対戦を行って勝ち数、次いで取り札の数の合計で順位を決める。午前は幼児と小学校低学年の部、午後から同中高学年と2回に分けて競技を行うのも初めてだ。
「つばめっ子かるた」の制作をトップダウンで進めた鈴木力市長は開会式で「第4回でこんなに発展するとは思わなかった」とあいさつ。作者の黒井さんも「こんなに早く小さな子どもたちにつばめっ子かるたが浸透するとは思わなかった」、「いつまでも燕市の皆さんの心に残る存在になってくれたらと願う」とメッセージを寄せた。
幼児の部に出場した燕北幼稚園の小菅彩愛ちゃん、斉藤葉月ちゃん、黒滝ほのかちゃんの3人が選手宣誓を行って競技開始。市内の子どもたちの多くがつばめっ子かるたの読み札の言葉を暗記しており、大会に出場した子どもたちも完璧。読み札が読み上げられると「はいっ!」と大きな声を上げて絵札に手を伸ばし、体が浮き上がるほど勢い良く絵札に飛びつく子どももいる。
つばめっ子かるたにはきちんとマナーが決めてある。対戦前に自己紹介をし、読み札が読み上げられるのを待つ間は正座して手をひざの上に置き、お手つきをしたら両手を頭に。対戦が終わったら握手するなど礼節を重んじてあり、子どもたちはしっかりマナーを守りながら競技に集中していた。
幼児の部の参加チーム数が奇数だったので鈴木市長、仲野孝教育長、燕市教委社会教育課の宮路一則課長の「燕市役所チーム」も数合わせで臨時参戦。もちろん惨敗のおとなな対応で、「おー、みんなすごいね!」と子どもたちの集中力に驚いていた。