三条商工会議所商業部会は4日から3月5日まで、店の人が講師となって専門店ならではの知識や情報を教える「三条まちのゼミナール」、通称「まちゼミ」を開き、会員店舗を会場にバラエティに富む24の講座を行っている。
講師は、主に三条商工会議所の会員の商店主。それぞれの店舗で10月と2月の年2回、開いている。
今回の講座は、「健康・きれい」、「のむ・たべる」、「まなぶ」の大きく3つに分けているが、酒店が日本酒の種類などから話す日本酒初級講座、中国料理店が美味しい薬膳の講座、化粧品店が眉スタイリングやメイクの講座、靴店が自分にあった靴の選び方、花店が季節のアレンジメント、茶の販売店が日本茶のいれ方教室などを企画。ほかにも、アロマタッチ体験や初めてのエッセンシャルオイル、骨盤スタイルアップ教室など専門知識を生かし多彩な内容だ。
受講は無料で一部、材料費が必要な講座もある。誰でも受講でき、受講は直接、店舗に申し込む。リピーターも多く、すでに定員に達したものもある。
三条市本町1、カーヴミサキヤは6日、「初心者のためのワイン事始め」を開いた。定員を上回る7人が参加。ソムリエで「田辺由美WINESCHOOL認定ワインインストラクター」の資格をもつ同店の高橋文子さん(72)が講師となり、同店で扱うワインを飲み比べながら産地やブドウの品種の違いを話した。
参加者は話を聞きながらワインの香りや色、味の違いを確かめ、地図上での産地や気候風土などを次々と質問。参加者同士でも共通の興味に話を弾ませていた。
高橋さんは、まちゼミを主催することで、「店を知らない人がテーマに興味をもって参加してくれて、新しいお客様の開拓ができる」、「講師をするために一段と勉強し、自分自身も知識を深められる」と店と客の両方のメリットを実感していた。