04年と11年の2度の水害を乗り越えた三条市南五百川、八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」と1月に同施設で歌謡ショーを開いた歌手の三森とおるさん7日、糸魚川市大規模火災の義援金としてそれぞれが来館者に募金して寄せられた合わせて12万円余りを三条市共同募金委員会を通じて寄付した。
午後1時にいい湯らていの佐野英憲企画担当部長と渡辺広幸温泉部門担当課長、三条市鬼木出身の歌手でスタジオ「かくれん房」代表の三森さん(本名・小柳融)の3人が三条市共同募金委員会事務局の三条市社会福祉協議会を訪れ、小林東一事務局長に合わせて12万6,322円の善意を手渡した。
いい湯らていは、糸魚川市大規模火災の発生直後の昨年12月24日から翌年1月31日まで、ロビーに高さ60センチのコカコーラのボトル型の募金箱を設置した。昨年4月の熊本地震募金と同様に特別な呼びかけを行わなかったが、千円札や硬貨で9万4,692円が寄せられた。
また、三森さんの歌謡ショーは1月25日午後、館内の宴会場で無料で開き、約90人が入場した。三森さんの指導するカラオケ教室の生徒4人を前座に三森さんが昭和歌謡の歌を披露した。
三森さんは、糸魚川市の火災発生から「毎日のようにテレビや新聞で、被災された状況を見ると、気にかかった」と言い、急きょ、歌謡ショーでの募金活動をいい湯らていに相談し、快諾を得た。渡辺課長が募金箱を作り、ショー終了後に入場者に呼びかけ、大勢が協力してくれた。三森さんなど出演者やいい湯らてい社員も募金し、合計で3万1,630円が集まった。
「いい湯らてい」は、これまでに2度の水害に見舞われてたが、たくさんの支援を受け、応援の言葉に励まされた。今度は自分たちが応援できたら、水害のときの恩返しになればと、熊本地震に続いて企画した。佐野部長は、募金に協力してくれた来館者に感謝するとともに、「被災された方に1日も早く日常を取り戻していただきたいと」と願った。