燕市の若手職員が絵コンテとナレーションを担当し、金属研磨業を営みながら趣味でビデオ製作を続ける自称「磨き屋栄治」こと燕市八王寺、川崎栄治さん(66)が撮影、編集した動画「越後つばめの天神講」第2弾が8日、完成した。
学問の神さま、菅原道真の命日の2月25日に学業成就などを願う行事「天神講」が全国各地で行われる。燕市内の菓子店では全国的にも珍しく道真や縁起物をかたどった天神講に供える和菓子を作っており、燕市はそのPRに努めている。
その一環で燕市は3、4年前、川崎さんに依頼して天神講菓子を製作するようすを収録した動画をつくった。天神講菓子には、落雁(らくがん)のなかに餡(あん)が入った粉菓子と、溶かした砂糖液を冷やした木型に流し込んで作る金花糖の2種類あるが、動画に納めたのは粉菓子を作るようすだけで、シーズンになると道の駅国上や燕三条駅観光物産センター「燕三条Wing」で上映してきた。
今度は金花糖を作るようすの動画もと再び川崎にさんに制作を依頼した。絵コンテは一昨年に採用の新人、産業振興部商工振興課商工振興係主事の長井沙耶さん(24)が描いた。株式会社さかたやで撮影。前回の動画と合わせて再編集して改訂版のような形で5分間にまとめて完成させた。
初めて絵コンテに挑戦した長井さんは「自分の思い描いたようにつくってもらい、貴重な体験をさせてもらった」と話している。動画は動画サイト「YouTube」にもアップロードした。