三条市立月岡小学校(石井正文校長・児童378人)の児童が15日、昨年末の糸魚川市大規模火災で被災した人のために役立ててほしいと募金活動を行い、寄せられた善意3万円近くを三条市共同募金委員会を通じて義援金に寄付した。
午後3時に同校生活委員会「スマイルライフ委員会」委員長の6年生高浪光一さん(12)と、奉仕活動を行う「JRC委員会」委員長の6年生岡田莉乃さん(12)の2人が三条市社会福祉協議会を訪れた。
2人は「糸魚川市の火事で困っている人のために集めた募金です」と2万8,897円の入った箱を小林東一事務局長に差し出し、小林事務局長は「確実に届けさせてもらいます」と受け取った。
同校は毎年、赤い羽根共同募金を行っているが、それ以外にも平成27年9月関東・東北豪雨、昨年5月の熊本地震、岩手県台風10号など全国で発生する大きな災害の義援金の募金も行い、寄付している。
今回は、糸魚川市の大規模火災の発生をテレビなどで見て、何かしなくてはという気持ちになり、行動した。高浪さんは、「地元ということもありましたし、亡くなられた方はいなくてよかったけれど、困っている人が大勢いると思いました」と話した。
募金活動は1月23日から31日までの7日間行なった。保護者に手紙を配布もし、両委員会の委員が募金箱を持って各クラスを回り、協力を呼びかけた。
三条市が大きな被害を受けた2004年の7.13水害で、月岡小は堤防決壊現場にいちばん近い学校だった。堤防決壊前は避難所になったが、決壊後は学校の周りを茶色い水がごうごうと流れ、一時孤立した。
6年生の2人は7.13水害発生時は生まれたばかりで、水害を体験したことは覚えていないが、家族などから聞いていると話していた。