三条市教育委員会は17、18日の1泊2日で中学生リーダー研修会「勇志塾」を開き、市内9中学校の生徒会役員など生徒34人が、国定勇人三条市長や山井太スノーピーク社長など地域を代表する各界のリーダーを講師に学んだ。
三条市、新潟県、日本をリードできる人材の育成を目指し、各校の生徒会づくりや社会づくりに貢献できる資質を養おうと2013年から毎年、中小企業大学校三条校を会場に開き、市内9中学校すべてから生徒会役員など4人ずつが参加している。
初日17日は、午後2時から生徒会リーダー研修会を行い、午後5時の勇志塾開校式でスタート。「生き方」をテーマに新潟県弁護士会の中沢泰二郎弁護士と生徒3人によるフォーラムディスカッションを行い、国定市長の基調講演を聞いた。
2日目は、セルフアドヴァンス協会の松井美香さんとNSCA認定トレーナーの高野聖さんを講師に「心と体のケア・トレーニング研修」、4人の講師による「ワークショップ研修」、講師との昼食後、スノーピークの山井社長の講話「中学生リーダーに望むこと」を聞いた。
「ワークショップ研修」は、青芳製作所の秋元幸平専務が「使いやすい福祉用具の開発」、永塚製作所の能勢直征社長は「世界に誇れる燕三条のものづくり」、内山農園の内山徳寿代表は「新しいスタイルの農業」、三条市国際交流員のへワン・パークさんは「異文化コミュニケーション」の4つのワークショップを行い、生徒は希望するテーマに9人程度に分かれて参加した。
いずれの講師も、それぞれの仕事や取組みなどを通じて、思いや考えを生徒に伝えた。生徒たちは、未来や世界につながっていくような人生の先輩たちの生の声を、一生懸命メモをとりながら聞き、質問の時間では疑問に思ったことや感じたことを積極的に発言していた。