三条市まちなか交流広場「ステージえんがわ」で23日、プロがちょっと教えるシリーズ「家庭で本格ラーメンを手軽に作る!!」が行われ、インスタントラーメンがひと手間加えるとラーメン店の味に迫る技に目を丸くした。
講師は三条市大島、人気ラーメン店「侍ラーメン」の“大将”、山崎剛さん(57)。2つのラーメンを調理実演した。ひとつは生めんタイプのラーメン。韓国の牛肉だしの粉末調味料「ダシダ」かコンソメと水を入れてスープを作り、しょうゆのたれを合わせる。生めんをゆでてスープと合わせたら香り付けにユズを散らし、好きな具材でトッピングして完成だ。
圧巻は乾めんタイプのみそラーメン。スープは袋に入っているスープにインスタントみそ汁、さらにこくを出すために甘さ控えめなピーナッツバターも合わせる。
野菜やひき肉を入れ、仕上げにみそのざらざらな粉っぽさを粉末のマッシュポテトを入れて表現するという離れ業も。これが見事にはまり、まさにラーメン店のスープの味に生まれ変わった。スープにインスタントラーメンらしさはまったくなく、すっかり舌がだまされてしまっていることに笑ってしまうくらいだ。
参加したのは三条市内の60歳代から70歳代の女性5人。「複雑な味」、「やっぱりひと手間ってこういうこと」と感心し、「うちでもやってみたい」とプロの技に脱帽だった。
講師の山崎さんは、ラーメン業界に入って23年、独立して侍ラーメンを開いて18年。インスタントラーメンを使って既成概念にとらわれない味の工夫を研究したことがある。「案外、いろんなところに使える食材がある」と言い、「研究がここで初めて役に立った」と笑った。