2月25日は天神講。学問の神さま、菅原道真の命日で、学業成就などを願う風習が全国にあり、燕市では全国的にも珍しい天神講に供える菓子を作る伝統を2010年から積極的にPRしており、天神講菓子の製造を復活させて5年目の燕市南3、寿津屋(すずや)菓子店はことしも店頭に天神講菓子を並べた。
寿津屋菓子店は1960年(昭和35)に開業。天神講の習慣が廃れて80年ころに供える粉菓子を作ることをやめてしまったが、燕市の熱意にほだされて片付けてあった木型を引っ張り出し、製造を再開した。
加えて初代の鈴木保さん(77)が菓子作りを学んだ菓子店「小池屋」(秋葉町1)が廃業して昨年、木型を譲り受けた。木型は合わせて50以上にもなり、ことしはそのうち19種類を作っており、1個250円から300円くらいで販売している。
ことしは初めて燕市国上、道の駅国上でも販売。小ぶりな菓子が多く、価格設定も低めなことから人気が高い。ことしはこれまで150個ほどを売り、売れ行きも順調と言う。