燕市や燕商工会議所など主催の「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2017」と初めての「若monoアイデアコンペティション燕2017」の審査会が24日、燕三条地場産業振興センター・リサーチコアで開かれ、受賞製品やアイデアが決まった。
燕市産品のデザインの高度化と振興を図ろうと1977年(昭和52)に「にいがた県燕市物産デザインコンクール」の名称で始まったコンクール。企画力とデザイン力に優れたオジナリティーあふれる製品を審査している。
ことしでちょうど40回になったことから、ことしは学生や若手クリエイターを対象に優れた製品アイデアを募集し、受賞作品は商品化を検討しようと、「若monoアイデアコンペティション燕」を新設した。
審査は長岡造形大学名誉教授の豊口協氏を審査委員長に7人で行った。ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールには、金属洋食器・金属ハウスウェア部門と関連商品・新分野開発製品部門の2部門に31社から55点の応募があり、昨年の27社の36点を上回った。
最高賞のグランプリ(経済大臣賞)には、株式会社トーダイ(燕市物流センター1)のカトラリーセット「XM-7(18-8)ソフィーシリーズ」が決まった。準グランプリは経済産業省製造産業局長賞に株式会社富田刃物(燕市小関)の「HORI HORI KNIFE(レジャーナイフ)ベーシック・フルタング・フルメタル」、中小企業庁長官賞に株式会社新越ワークス(燕市小関)の「油ぎれの良いカス揚げ」。ほかに優秀賞として関東経済産業局長賞と新潟県知事賞を1点ずつ、審査員特別賞2点を決めた。
豊口氏は「記念すべき40回に相当、張り切って応募したようでクオリティーが高く、これだというものを出している」。グランプリについては、「研磨技術がすばらしい。細い柄は軽くて使いやすく、デザインと機能の両方を向上させている。しかも価格設定も低い。技術を詰め込み、海外でも土産品としてひけをとらない」と高く評価した。
若monoアイデアコンペティション燕には、県外を中心に76個人・団体から91点もの応募があり、「初めてでこんなにたくさんの応募があると思わなかったし、なかなかだった」と豊口審査委員長は手応えを感じていた。IDEA大賞1点とIDEA準大賞3点を決めたが、知的財産権の確認が必要なため、問題がないことを確認してから公表する。
いずれも3月24日午後2時から燕三条地場産業振興センター・リサーチコアで表彰式を行う。ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2017の優秀賞の関東経済産業局長賞と新潟県知事賞、審査員特別賞は次の通り。
優秀賞
関東経済産業局長賞「EAトCO Nulu butter knife」株式会社ヨシカワ(弥彦村大戸)
新潟県知事賞「ドコデモ☆クックオープン」戸塚金属工業株式会社(燕市小関)
審査員特別賞
「(1)ビアカップ380ml (2)ロックカップ340ml (3)冷酒カップ65ml」株式会社アサヒ(燕市燕)
「TSUBAME水切りバスケット ロング・ショート」下村企販株式会社(燕市小池)