三条市岩渕、内山農園(内山徳寿代表)で19日、「燕三条『畑の朝カフェ』」が開かれた。雪景色の中のビニールハウスで、市内外からの参加者が野菜の収穫やランチを体験し、ほかにはない新潟の冬を楽しんだ。
畑の朝カフェは、燕三条地域の田畑のロケーションを生かした体験型カフェ。燕三条ブランドの確立を目指す燕三条プライドプロジェクトのひとつのグループが実行委員会を組織して2012年から年5、6回、果樹園やハーブ農場、サツマイモ畑や田んぼなど農業の現場を巡回し、会場の生産者が自ら内容を企画し、消費者に伝えたい思いなどを表現している。
この日は、2017年最初の開催。東京や茨城など県外からの3人を含む子どもから60歳代まで幅広い年齢層の20人が参加した。雪景色でもメーン会場のイチゴのビニールハウスは20度近い気温で、コートのいらない暖かさだった。
収穫体験では、内山さんの説明を聞きながら野菜のビニールハウス3カ所を回った。緑色のじゅうたんを敷いたような冬が旬のコマツナをはじめ、身近なカブやキャベツ、イタリア野菜のロマネスコなどすくすくと育っていた。
畑から抜いた葉をそのまま食べて味見もしながら収穫した。ハウスの戸を開けるたびに変わる景色に参加者から歓声が上がり、アミューズメントパークさながらのわくわく感も体験。収穫した野菜は、自分で洗ってそのまま皿に載せ、メニューにある通りの「摘みたて野菜のサラダ」に変わった。同農園産の小麦で作ったパスタとともに燕三条製のカトラリーで味わった。
次回の畑の朝カフェの開催は、5月を予定している。同実行委員会では、詳細が決まりしだい、ホームページやフェイスブック、先行予約もできる「朝カフェ倶楽部」のメールマガジンなどでも案内する。