三条市議会3月定例会初日の1日、国定勇人市長が施政方針演説を行った。都市機能の再構築の検討など今年度、整えてきたこれからの航海に必要となる装備をベースに具体的な取り組みに着手する「本格的に大海原に漕ぎ出すタイミング」として、平成29年度の施政方針を述べた。
国定市長は、人口減少社会という新たな局面を迎え、このまちのアイデンティティ(ものづくり)を将来にわたって守り続け、さらなる成長を遂げていくためには、このまちのもつ、さまざまな資源の価値を高め、魅力あふれるまちとして輝き続けていくことが何よりも重要と考えを示した。
「このまちの基礎体力を向上させる」、「人を去らせず、来たる人を追い求め、歓迎する」、「人口減少社会と共存する道を歩む」とする3つの処方箋を柱に積極、果敢に取り組んでいくとした。
さらに、各処方箋で教育・子育て政策、「ものづくりのまち」の更なる深化、若年層の転出抑制や転入促進、「高齢者」概念の転換などの考えや、各施策を示した。
最後に、昨年、名誉市民となったジャイアント馬場さんの言葉として「人生は、チャレンジだ。チャンスはつかめ」を紹介。「このまちを形作ってきた多くの先人同様、チャレンジ精神で人生を切り拓き、挫折を乗り越え、不屈の闘志で大輪の花を咲かせた氏の功績を顕彰し、遺志をしっかりと受け継ぎ、三条市の未来に向けて積極、果敢に市政を展開して参りたい」と決意を述べ、45分間の演説を締めくくった。