1日に死去したザ・スパイーダスの元メンバーでミュージシャンのムッシュかまやつさんのツアーに参加していた長岡市寺泊出身で神奈川県横浜市に住むハーモニカ奏者、倉井夏樹さん(28)は「演奏するのが楽しかったので残念でならない」と話した。
ムッシュかまやつさんとの付き合いは、横浜市にあるレストランバー「The Road and The Sky」の屋外フェスで一緒にステージに立ったのが始まり。それから年に何度かムッシュかまやつさんのバックで演奏するようになった。
4年ほど前からムッシュかまやつさんの「Keep on movin'!! 」ツアーに女性シンガーふたりとともに参加し、これまで3本ほど各地を回った。ムッシュかまやつさんと2人でステージに立つこともあり、『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』、『どうにかなるさ』といったムッシュかまやつさんの代表曲を演奏した。
「ムッシュは若い人と演奏したという気持ちが強かった。ステージではコードなどいつも違うことをやってきて、それについていくのがスリリングでした」と倉井さんはステージを思いだす。音楽だけにとどまらず、ふたりで食事に出掛けることもあった。
ムッシュかまやつさんの訃報に接する前日の1日は、「Keep on movin'!! 」で一緒だったArisa Safさんとレコーディングをしていた。「ふたりで最近、ムッシュから連絡がないと話していたところでした。次の日、亡くなったと聞いてすごくショックだったし、すごく寂しい」。
病気とは聞いていたが、亡くなるような病状ではないと思っていた。ムッシュかまやつさんとの新潟でのライブも計画したが、昨年はムッシュかまやつさんが体調を崩して実現しなかった。「演奏するのが楽しかったので残念でならない」と倉井さんは惜しんでいる。