三条リノベーション会議(小山雅由代表)は、12日(日)午後2時から三条市・三条別院の本堂で第2回三条リノベーション会議エリアリノベーションシンポジウム「ボクたちの町をボクたちの手でかえていこう!」を開く。
三条リノベーション会議は、三条で空き家の活用を考える市民団体として2015年に発足。第0回を含めて過去2回、講演やシンポジウムを行っている。
講師は、東京・東京R不動産を主催する馬場正尊氏と空き家仲介/リノペーションの長野県長野市・株式会社マイルームの代表取締役の倉石智典氏。東京R不動産は、新しい視点で不動産を探し、個性的な物件を数多く掲載している。馬場氏は個々の空き家のリノベーションだけでなく地域でリノベーションに取り組むエリアリノベーションを提唱しており、そのことについて講演する。
倉石氏は長野県善光寺周辺で長年、空き家見学会を開き、多くの空き家とカフェやゲストハウスなどをやりたい事業オーナーをマッチングさせ、まちににぎわいを与えており、空き家見学会の事例から活動紹介を行う。
また、三条リノベーション会議は、倉石氏を招いて昨年より計3回、空き家巡りツアーを行った。小山代表と倉石氏でその振り返りを行ったあと、これら3人と会場の三条別院の森田成美輪番もまじえてトークセッションを行い、5時に終わる。
小山代表は「空き家を活用できないと思ってる人が多いが、シェアハウスなどに活用することで収益につなげることもでき、空き家の可能性に気づいてもらえれば」と参加を呼びかけている。入場無料。
プロフィル
馬場正尊氏
1968年佐賀県生まれ。1994年早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂で博覧会やショールームの企画などに従事。その後、早稲田大学博士課程に復学。雑誌『A』の編集長を経て、2003年OpenALtd.を設立。建築設計、都市計画、執筆などを行う。同時期に「東京R不動産」を始める。2008年より東北芸術工科大学准教授、2016年より同大学教授。建築の近作として「観月橋団地(2012)、「道頓堀角座」(2013)、「佐賀県柳町歴史地区再生」(2015)など。近著は『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』(学芸出版,2015)、『エリアリノベーション:変化の構造とローカライズ』(学芸出版,2016)
倉石智典氏
株式会社 MYROOM 代表/1973 年長野県長野市生まれ。SFC総合政策学部卒業。 観光業、都市計画業、不動産業、建築業を経て、2010年に現在の会社を設立。 空き家の仲介、リノベーションを専門とする。長野では「門前暮らしのすすめ」と題して、毎月「空き家見学会」を開催。県内外から参加者が訪れ、まちあるきをしながら「空き家」を案内。まちなかの空き家を「リノベーション」して、新しい利用者とマッチングし、まちに賑わいをつくっている。