山本幸三地方創生担当大臣が12日、地方創生の交付金を活用して観光施設「おもてなし広場」の整備を進める弥彦村を訪れ、意見交換や視察を行った。
山本氏はパネルディスカッション出席で来県したのにあわせて弥彦村を訪問したもので、ヤホールで意見交換したあと、おもてなし広場、弥彦神社を視察した。
意見交換には、弥彦の地方創生の将来像を描こうと今年度開講した弥彦村塾の塾頭3人と農産物直売所「弥彦さやや」関係者3人がそれぞれ現状や課題について話した。それを受けて山本氏は、季節による変動の大きい温泉施設は「偏りが激しく常用雇用できちっとした体制ができない産業」で、「ポイントはいかにこれをならしていくか。シーズンじゃないときにも人にきてもらうか」と述べた。
しかし、観光客は「きちっとマーケティングすれば必ず来る」。欧米人も一気に増える可能性があり、SNSでの拡散などによる発信力の強化を求め、観光客に歴史文化を説明する必要があるとした。
農業については、これまで作ることしか考えず売ることを考えてこなかったと指摘。地域商品の仕組みが必要で、「世界に向け輸出市場も考えたらいい」などと話した。
このあと、24日のオープンを前に1日だけ仮営業したおもてなし広場の直売所を見学。好天に恵まれたこともあって大勢の村民が歓迎に訪れ、「しっかりかせいでいただきたい」と激励し、義父が新潟出身の故村山達雄代議士であることも話し、村民と集合写真も撮った。さらに弥彦神社を訪れて一の鳥居から拝殿まで歩き、相撲場も見学した。