26日で閉店、31年間の歴史の幕を閉じる燕市井土巻、洋食器センターキタローは、18日から閉店まで全品半額の閉店セールを行っており、初日18日は午前9時の開店の30分以上前から来店する人もあり、にぎわっている。
開店から間もなく店内では100人を超す来店客が買い物。レジに順番待ちができることもある。前日17日で団体客の受け入れを終わり、個人客だけなのに観光バスで団体客が到着したときのようなにぎわいが続いている。
キタローは金属洋食器メーカーの燕市南7、遠藤工器株式会社が新潟物産株式会社を設立して運営してきた。かつて遠藤工器で働いていた同僚の60歳代女性3人も連れ立って来店した。
30年以上、遠藤工器に勤めて2年ほど前に退職した燕市分水地区に住む68歳の女性は、「やすり見に来たてね」。「あたしが作った品物もいっぺあった。涙が出ました」と懐かしんだ。
繁忙期はキタローに出向したこともある。一昨年で営業をやめた2階のレストランのようすも見に行き、「千人ぐれえ来たこともあった」と思いだす。「時代の流れだからしょーがねーと思ってるけど、寂しいです」と話していた。
秋田県出身で結婚して三条市に住む31歳の女性は「キッチン用品が好きで時々、来てました。ホームセンターよりも品ぞろえが豊富で高級な商品もあって重宝してました。主人のインドの友だちが来たときも連れてきて、すごく喜んでもえらえました」と、地元を紹介するスポットが減ったことも惜しんでいた。