燕署は29日、現金300万円の被害を受けた燕市に住む80歳代の女性Aさんから特殊詐欺被害の届け出を受け、捜査している。
13日午前10時ころ、男の声でAさんの自宅の加入電話に「千葉県の認知症の女性が施設に入るために新潟県のリストに載っているあなたの名前を貸してほしい」などと電話があった。
Aさんがこれを承諾すると、翌14日に別の男から連絡があり、「施設に入る女性が施設に入所するための資金1,000万円を誤って別の会社に入金してしまった。これをキャンセルするためには300万円が必要なのでAさんに立て替えてほしい」と言われた。
これを信じたAさんは15日午後2時半ころ、自宅を訪れた男に紙袋入りの現金300万円を手渡した。
立て替えた金は24日に返すという話だったが返済はなく、問い合わせても応対してくれないため、だまされたと気づき、警察に届け出た。
燕署では、架空の会社名を名乗り、名義貸しを依頼し、その名義を貸した先との契約トラブルから契約取り消しのために料金が発生するという電話は典型的な特殊詐欺の手口であり、知らない会社からの電話で名義を貸してほしいなどと言われた場合は詐欺の可能性が高いので、警察に相談するよう呼びかけている。