観光施設としての利便性、情報発信機能を高めるため改修工事を行っていた燕市国上、道の駅「国上」のふれあい交流センターが1日、グランドオープンした。
午前10時からオープニングセレモニーを行った。鈴木力燕市長はあいさつで、国上は弥彦と寺泊を結ぶゴールデンルートの途中にありながらそのポテンシャルを生かせなかったが、施設整備が進んで課題の金属製品の販売もできるようになったことを喜んだ。
そのうえで「ゴールデンルートの中核施設として燕の金属製品も含めた情報発信、さらには手まりの湯、国上山のビジターセンター、国上寺と、燕の誇る観光資源の拠点でもあり、そういった面がこれまで以上に発揮され、大いに交流人口の増大に寄与することに期待する」と述べた。
来賓祝辞で細田健一衆院議員は、施設が農水省の補助金を受けて建設したこともあり、農産品以外が売れなかったが、農水省にかけあって燕の金属製品も売れることになったとし、「燕市が世界に誇る洋食器が並べられ、この場所があらためて燕市、分水地区の観光、地域の交流の拠点として大いに羽ばたくことが期待されている」と述べた。
中山真二市議会議長は、良寛ゆかりの地の国上は燕が誇れる場所のひとつで、燕は洋食器を中心に金属製品で栄えたまちであり、「良寛さまと金属製品が融合して一緒に観光資源として皆さんに紹介されるということは非常に有意義と思っている」。
北陸地方整備局新潟国道事務所・大江真弘所長は、「単なる道の駅にとどまらず、地方創生の核としてこれまで以上に発展をしていただけますように」と願い、テープカットを行ってオープンした。
同センターは、正面から見て左から農産物直売所と売店・休憩所が同じ建物にあり、食堂、そして食堂裏手にトイレがあるが、改修工事以前はそれぞれの建物がつながっておらず、いったん外へ出て行き来しなければならなかった。
2015年にトイレを改築してから食堂を改築、農産物直売所と売店・休憩所部分を改築したことで、農産物直売所、売店・休憩所、食堂が接続し、食堂と裏手のトイレはがん木のような屋根でつながった。
オープニングには、主に直売所目当ての市民を中心に裕に百人を超す行列ができていた。