新年度スタートの1日、三条市は午前8時半から市役所で新採用職員辞令交付式を開き、新採用の22人に辞令を交付した。
平成29年度の新規採用職員は、一般事務職12人、保育所関係5人、消防職4人の計21人。市長、副市長、教育長の3役と部長職の職員を前に、新採用者を代表して三条市の佐藤由貴さん(22)が公務員としての義務を尽くすことを誓う「服務の宣誓」を読み上げた。
張り詰めたような緊張感のなか、スーツを着た22人は1人ずつ名前を呼ばれ、三条市の市章を背にした国定勇人市長の前に進んだ。国定市長は、辞令書を読み上げて「ともに頑張りましょう」と言葉を添えて手渡した。
国定市長は、入庁を歓迎するとともに、これまで育ってきた環境とは異なり、社会人のよろい、公務員のよろい、三条市職員のよろいの3つのよろいを着たと話した。「皆さんにしてみればこの3つのよろいは、重力も感じず、目に見えるようなものではないかもしれません。皆さん以外の人から見れば、社会人、公務員、三条市の鎧に覆われていることを忘れないでほしい」。
「これから約40年の長い長い人生をこの3つのよろいとともに生きていかなければなりません」と言い、よろいは思っている以上に重く、とりわけ重い三条市職員のよろいは、三条市10万市民が安心して暮らしていくため、さらに三条市が永続的に発展していくために一人ひとりの力が不可欠とした。
しかし、多くの市民にとっては、やって当たり前のことであり、その3つのよろいを自ら望んで着た22人を、「きょうを限りに、覚悟を決めて全身全霊、自らの身と心を投げ打って公務に全力を投じていただきたい」と激励。さらに「われわれは同じ3つのよろいを身にまとった仲間」とし、心が折れそうなときや体が持ちこたえられなさそうになったときなどは周りに気軽に相談してほしい、仲間として全力で支えていくと述べ、輝かしい前途を祝福。22人にとって公務員最初の訓示を行った。