県立加茂農林高校の高校生が栽培した稲作実習米の「コシヒカリ」を販売するJAにいがた南蒲直売所「ただいまーと」で3月31日、同校の生徒3人が実習米を使った握りたてのおにぎりの試食をふるまい、来店客はには「甘い」、「おいしい」と好評だった。
同校では、1年生は全員が農業科として農業全般の基礎的な知識や技術を学び、2年生からは生産技術科、生産工学科、食品技術科、環境緑地科など5つの科の専門的な10コースに分かて学ぶ。
コメを栽培したのは、稲作を中心に学ぶ生産技術科の作物コース。平成28年度は「コシヒカリ」を約13,000平方メートル、もち米の「わたぼうし」を約1,000平方メートルの実習田で栽培した。
収穫したコメは地域住民や文化祭で販売していたが、新たな販路として同JAと連携し、直売所での販売を開始。実習米はすべて1等米で「ただいまーと」では1,500kgを1kg 380円で販売している。
おにぎりのふるまいには、新3年生となる作物コース27人の生徒のうち女子3人が参加。同直売所で栽培米3kg余りを炊飯器で炊き、その場で塩むすびを作りながら、「加茂農林高校です」、「わたしたちが作ったお米です。食べてみてください」と来店客に配り、炊きたてで握りたてのおにぎりを味わってもらった。
試食をした人たちは、「おいしいね」、「ふっくらして、甘いね」と太鼓判。さっそく精米してもらって購入する人もいた。冷たい風が吹き込む入口に立って笑顔で接客する高校生に「おいしかった。ありがとうね」と声をかける人もあり、生徒は「おいしいと言ってもらえて、うれしい」と笑顔だった。