春の全国交通安全運動初日の6日、燕市交通安全対策協議会(会長・鈴木力市長)は、16日の分水おいらん道中でおいらん役「信濃太夫」を務める燕市の会社員丸山ひとみさん(34)を一日交通課長に任命して交通安全街頭指導を行った。
分水おいらん道中のPRも兼ねて毎年行っている交通安全街頭指導で、同協議会を構成する燕市、燕署、燕市交通安全協会などから30人余りが参加した。
午前10時から燕市分水公民館で出発式を行い、女性警察官の制服を着た霜鳥さんに藍沢洋一燕署長から一日交通課長の任命状を手渡したあと、熊森地内の国道116号線の待避所に交通指導所を設置した。
新潟市方向へ向かう車を止めてドライバーに春の交通安全運動のちらし反射シールなど啓発グッズが入った袋を手渡し、30分余りで200セットを配布した。交通指導所に誘導されて交通取り締まりかと思ったドライバーも、「信濃太夫」とあるたすきをかけた丸山さんの笑顔ににっこりだった。
丸山さんは、燕市交通安全協会の小柳孝礼会長が代表取締役社長を務める燕振興工業株式会社(燕市小池)の社員。出発式のあいさつで小柳会長は社員は美人ぞろいで、この日は丸山さんから有休の届けがあったが、特別休暇扱いにしたと話し、丸山さんのおいらん役を喜んだ。
また、社内に分水おいらん道中のポスターを張り、「当日は社員みんなで見に行こうと言っている」と小柳会長。丸山さんは一日交通課長に「すごく緊張しましたが、いい経験をさせてもらいました」と照れていた。