三条市出身の女優、山崎日菜さん(30)は5月17日から22日まで東京・下北沢駅前劇場で上演される劇団EASTONESの舞台「電氣っ娘〜中村寅吉一座の物語〜」で主演する。舞台で主役を務めるのは初めて。
作・演出は清水東さん、殺陣・演出は石田武さんの笑いあり涙ありの時代劇コメディー。身寄りもない。恋人もいない。夢もない。 自分は何のために生きているのか。 旅の一座の役立たず。 体から電気を発するナマズ娘の奮闘記。 そのナマズ娘を山崎日菜さんが演じる。
山崎日菜さんが同劇団に出演するようになって4、5年になる。山崎日菜さんにとっては、「やっともらった主役」。「突然、夜中に脚本家の東さんから連絡が来て、ちょっと日菜ちゃんで書いているからって言われて、えーっ!てなって」、「決定ではないけど、おれのなかでは日菜ちゃんで書いてるって言われて」と驚きを話す。
2月10日に58歳で亡くなった三条市出身のシンガーソングライター、大井秀一さんは、母の兄。東京で居候させてもらったこともある。2月6日の山崎日菜さんの誕生日におめでとうと言ってくれたのが大井さんの声を聞いた最後だった。
大井さんは、山崎日菜さんの舞台を必ず見に来てくれ、せりふが増えたり、役が大きくなったりすると「日菜、頑張ったなとか言ってくれて」。ついに主役を射止めたのに大井さんは亡き人に。「まさかの見てもらえなくなってからの主役と思って。ある意味、見てくれてると思って頑張るばねに、悲しみをばねにしようと思ってる」。
主役決定の知らせは、訃報で家族みんなが落ち込んでる最中に届いた。「うわー、このタイミングって思って。家族、どん底のときに連絡をもらって。おばあちゃんもずっと落ち込んでたけど、主役もらったよって連絡したときに久しぶりにあんなうれしそうな声を聞いた」と言い、悲しみをひとときでも和らげてくれた。
「今回の主役をもらったことで、ひとつわたしにとっても転換期というか、こういう状況のときだからこそちょっと家族を笑顔にしたいみたいな感じはある」と山崎日菜さん。「本当にわたし崖っぷちだと思ってるんで。これでだめならっていうくらい」と今回の舞台にかけており、「三条はきょう人が少ないなって思うくらい舞台を見に来てほしい」とちゃめっ気たっぷりに話す。舞台の詳細は次の通り。
タイムスケジュール 全9ステージ
5月17日(水) 19時開演(1)◆
5月18日(木) 14時開演(2)、19時開演(3)
5月19日(金)☆イベント、19時開演(4)
5月20日(土) 13時開演(5)、18時開演(6)
5月21日(日) 13時開演(7)、18時開演(8)
5月22日(月) 15時開演(9)
受付開始は開演の45分前。開場は30分前。
☆開演前に殺陣教室イベントあり。
参加無料。詳細は後日!
◆初日割引→前売り3,500円
【キャスト】
山崎日菜、
石田武、あも、富永研司、
畠山昌也、藤田勇紀、仙波恵理、古河井実暖、洋人、
阿部開、中村りさ、小西いづ、
飯坂泰子、宮崎重信、
中下元貴、大塚みどり、他
【スタッフ】
舞台監督:清水義幸 音楽:門司肇 、音響:吉岡有希子、照明:糸賀大樹 柿沼ひかる
衣装:東宝コスチューム 斎藤隆、かつら:山崎智代、舞台美術:あも、宣伝美術:あも 、
inarish design
小道具:テレフィット、大道具EASTONES、
スチール:ニシハラサイコ
制作:TEAM#BISCO 遠藤いづみ
【チケット】全席指定席
前売4000円 当日4500円
※小・中学生:3000円
※初日割引
前売3500円 当日4000円
【取扱窓口】
☆チケット発売日4月17日(月)10時〜
こりっちサイト
問い合わせ
070-6562-4480
(受付時間11時から19時。日曜休)
teambisco@yahoo.co.jp
HP http://www.eastones.jp/