三条市南五百川、八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」では、1月から改装工事を行なっていた露天風呂が3日、オープンし、ヒノキの床などが高級旅館のようだと好評だ。
露天風呂の改装は、開館から17年たった2002年に行って以来15年ぶり2回目。1月4日から約3カ月かけて工事した。
今回のリニューアルでは、浴槽の数は3つと変わらないが、これまで変わり湯を行なっていた浴槽をなくして、新たにヒノキの床や柱、天井をつけた半露天の浴槽を新設。変わり湯より浴槽が広くなり、湯量は1.5倍に増えた。
今までは目隠しのために景色が見える方には植え込みを設けていたため、視界の妨げになっていたが、新しい浴槽は高さや壁面を工夫。目隠しの必要をなくし、目の前を流れる五十嵐川や八木ケ鼻を風呂につかりながら、ゆっくりと眺められるようにした。
斉藤祥子支配人は、工事期間中は毎日、来館者に露天風呂が使えないと伝えてきたが、露天風呂を楽しみにしている人も多いのに怒る人はいなかったと感謝。「皆さんにご迷惑をおかけしましたが、ご理解とご協力をいただき、本当にありがたかった」と話していた。
露天風呂のリニューアルを記念して9日まで来館者に「ご縁」にかけた5円玉と、同館近くの八木神社の石沢功宮司が八木ヶ鼻を描いたスケッチを印刷したカードをプレゼントしている。
同館では、奇数日と偶数日とで、男女の風呂を入れ替えており、露天風呂からの眺めも少し変わる。「川の流れの音を聞きながら、下田の自慢の景色をゆっくりと楽しんでほしい」と来館を呼びかけている。