燕市に春を告げる「つばめ桜まつり」の分水おいらん道中が16日(日)行われ、絢爛豪華なおいらん行列が分水地区を練り歩いて見物客を魅了する。
おいらん道中の行列は正午から商店街の地蔵堂本町通り、午後2時から大河津分水桜並木で行われる。行列で歩くおいらん役は公募で選ばれた3人。地蔵堂本町通りは諏訪神社前から西へ願王閣まで、大河津分水桜並木では信濃川大河津資料館前から東へ大河津橋たもとまで進む。
大河津分水桜並木では、本番の行列に先だって午後1時から仮装行列「つばめ・ちん・どん」を行い、さくら公園から資料館前まで、大河津分水堤防を上流に向かって歩く。
仮装行列は大河津分を愛する「Love River Net」、方言戦隊メテオレンジャー、昨年度のおいらん役、市内高校生ボランティア、MCさとちんさんで編成。分水地区に生まれたと伝わる酒呑童子にちなんで鬼などに仮装する。おいらん道中は元々、客を喜ばせるようと仮装行列を行ったのが始まり。原点回帰で川の歴史や燕のいいところをPRする。
地蔵堂本町通りでは、午前10時から午後4時まで燕市の飲食物販テント「ツバメルシェ」が出店。分水神輿が午前10時ころから渡御を行い、11時15分から分水太鼓の演奏。フルサワ美容室では午前9時から午後4時ころまで「おいらん返信コーナー」が行われ、先着50人の女性限定で1人4千円、約1時間がかりでおいらんに変身できる。分水公民館では春の合同展示と参加無料の拓本体験が行われる。
信濃川大河津資料館では、大河津分水を見渡せるガラス張りの4階で午前10時から午後2時ころまでお茶を楽しむ会が開かれ、抹茶と菓子を無料でふるまう。
市街地のサクラはちょうど満開だが、残念ながらメーンとなる大河津分水の桜並木はまだ咲き始めだ。
毎年約10万人の人出があり、昨年は風雨に見舞われて分水総合体育館で行っており、ことしも雨なら分水総合体育館で行う。
各所に駐車場を設け、普通車は1台500円の駐車場協力金が必要。分水駅の利用者のために大河津分水さくら公園と分水駅を結ぶ無料シャトルバスを運行し、雨ならそれに加えて分水総合体育館へも無料シャトルバスを運行する。