株式会社はあとふるあたご(綱島正人代表取締役・新潟市中央区)が運営する「デイサービスセンターさかえ」(富樫亜紀子センター長・三条市北潟)の利用者が作った約100枚の雑巾を20日、三条市立大面小学校(山田勝志校長・児童167人)に寄付した。
デイサービスセンターさかえを利用する80歳代の女性5人が車いすに乗るなどして大面小を訪れ、大面小のますがた児童会運営委員の6年生4人に紙袋に入れた雑巾を手渡した。児童は「たくさんの雑巾をありがとうございました。大切に使いたいと思います」と礼を述べた。
利用者は「孫が(大面小の)2年生」、「おったのは(わたしの孫は)習字が上手です。うちでも書いたのを張っておく」などと話し、児童に目を細めっぱなしだった。
デイサービスセンターさかえと大面小は直線で500メートルも離れていない。大面小児童がデイサービスセンターさかえへ見学に出向いたり、逆につい最近もデイサービスセンターさかえの利用者2人が大面小で行われた花見給食に参加するなど、これまでも交流している。
デイサービスセンターさかえの利用者は、施設を利用している間、手持ちぶさたなこともあってぼろ布で雑巾を作っていたところ、利用者から大面小に寄付したいと申し出て快く受け入れてもらい、初めて実現した。
職員によると、利用者はさすがに針に糸を通すのは難しいが、職員より針仕事が得意で、雑巾1枚を15分ほどで縫うと言う。また、センターでも何もせずに過ごすより針仕事をしていた方が利用者は落ち着くとかで、児童のへのプレゼントを張り合いに縫っていたとも。今後も機会があればまた雑巾を寄付したい考えで、学校では雑巾を児童の掃除に使う。