燕市は3月26日に閉店した燕市井土巻、「洋食器センター キタロー」からジャンボなナイフとフォークを譲り受け、ひとまず燕市磨き屋一番館に展示した。
ジャンボナイフは長さ4mで重量98kg、ジャンボフォークは長さ3.8m、重量78kg。いずれも燕市内で生産されている金属洋食器と同様にステンレスで作られている。
キタローは1986年にオープンした。その2年後の88年に燕三条地場産業振興センターがオープンし、食堂はキタローが委託を受けて運営した。そのときに食堂内の装飾としてこのジャンボフォークとスプーンを製作し、委託を終了するとキタローの店内に移設した。
それぞれふつうのフォークやスプーンが1,000本分作れるステンレスを使い、製作費は300万円かかったと言う。
キタローの閉店に伴ってこれが廃棄されてはもったいないと、燕市はキタローに譲ってほしいと打診し、キタローも快諾した。燕市はひとまず燕市小池、磨き屋一番館に運び、磨き屋一番館で研磨した飛行機の主翼前部のサンプルを展示している部屋に一緒に展示している。表面が曇ったり、酸化したりしているところもあり、近く研磨作業を行ってぴかぴかに磨き上げる計画だ。
キタローでは観光客に人気だった洋食器製造見学工場で使っていた機械も燕市が保存し、再び洋食器の製造工程を見学できる設備を整備してくれることを願ったが、燕市では適当な保管場所がないため、市内の中古機械取り扱い業者に引き受けてもらったが、実現は難しそうだ。
ジャンボフォークとスプーンは、磨き屋一番館の開館時間内ならいつでも見学できる。問い合わせは磨き屋一番館(電話: 0256-61-6701)へ。