生まれ育った三条市栄地区の人たちに生の演奏を気軽に楽しんでほしいと企画されたコンサート「春の贈り物〜若き演奏家を招いて〜」が、22日午後5時から三条市新堀、なかじま医院で開かれる。
主催するのは、栄地区出身の渡辺恭平さん(25)。渡辺さんは、栄中学、三条高校、新潟大学工学部建設学科を卒業後、上京し東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。現在は都内で組織設計事務所に勤務する。
小学校1年生からピアノを始め、大学ではアカペラを手掛けた。NHK全国学校音楽コンクールなどの伴奏ピアニストを務め、合唱では第68回全日本合唱コンクール全校大会の室内合唱部門にも出場した。
渡辺さんは大学生になって新潟市の劇場でプロの演奏を聴いた。東京には劇場やコンサートホールがたくさんあり、いつでもプロの演奏にふれられるが、「栄では演奏会もなく、生の演奏を聴いてもらえたら」と正月などに帰省するたびに考えていた。
「ここで育ててもらった」と渡辺さん。恩返しになればと、後輩や同級生の音楽仲間に出演協力を呼びかけた。コンサートは2部構成。ピアノの渡辺さんをはじめ、大学の後輩の桑野彩さん(ソプラノ)=新潟市出身=、西田遼太郎さん(ピアノ)=山形県出身=、野口万佑花さん(バイオリン)=長野県出身=、三条市出身で幼なじみの山口真央さん(フルート)。さらに、コンサートの案内やプログラムも、幼なじみのイラストレーター諏佐綾乃さんが製作した。
プログラムは親しみやすい曲を選んだので、「小さなお子さんから小学生や中学生、おじいちゃん、おばあちゃんまで気軽に足を運んでもらえたら」と話している。入場無料で開場は午後4時半、開演は午後5時。