1月に亡くなった株式会社コロナ(三条市東新保)の元副社長で三条市社会福祉協議会前会長の崎山興紀さんの遺族が22日、香典返しに代えて社会福祉のために役立ててほしいと三条市社会福祉協議会に100万円を寄付した。
午前10時半に崎山さんの妻ミツ子さん(75)と長男の信彦さん(48)、二男の興治さん(46)、三男の賢三さん(42)の4人が市社協を訪れ、上石貞夫市社協会長に、「生前は父がお世話になり、ありがとうございました」と寄付を手渡した。信彦さんは、社協の仕事は、会社の仕事の次に一生懸命だったと聞いていると話し、「お返しができれば父も喜びます」と伝えた。
崎山さんは2007年12月に市社協会長に就き、体調不良のため15年5月31日に5期目の任期途中で退任した。17年1月、すい臓がんのため76歳で亡くなった。
上石会長は、崎山さんについて、「いつもユーモアを絶やさず、ほれぼれするような人でした」、同席した藤田五十一副会長は「温和な人で、誰にでもあたりが柔らかく、ユーモアとだじゃれで会場をわかせていた」、「わからないことはない人でなんでも教えてもらった」と思い出を話した。
上石会長らが、コロナの片腕だった立派な人に会長を務めてもらいありがたかったと話すと、信彦さんは「しっかり生きるように、社会に役立つ人になるように、社会に役立つ商売をしましょうと率先して言っていたようです」。
また、「面倒見がいいんだよね。(崎山さんのことを)嫌いな人はいないでしょう。角がないもの」と話すと、信彦さんは「好き嫌いをつくってはいけないとよく言っていました」、「子どもに直接ということは少なかったけれど、振り返ってみると振る舞いを見ているだけで十分でした」と話していた。