加茂市の春の風物詩として親しまれる加茂川を泳ぐこいのぼりが5月9日まで行われており、ことしも500匹のこいのぼりが悠々と加茂川上空を泳ぐ姿を見ようと大勢の人が訪れている。
加茂川のこいのぼりは、加茂市民でつくる「加茂川に鯉のぼりを泳がす会」が主催。1990年に加茂市新生商店街が取り組んだのが始まりで、「加茂川の大水害のあと、加茂駅から延びる大きい商店街は発展していったが、右岸側にある商店街にも目を向けてほしい」と企画し、1本のワイヤーを両岸に通した。
近年は、10本のワイヤーを両岸にかけ、ことしも黒、赤、青、黄の大小の鯉のぼり500匹が加茂川の上に下がり、風が吹くたびに体をふくらませ、上流に向かって空を泳ぐ。
雪椿まつり大園遊会が開かれた23日は、チューリップが咲いた河川敷に親子連れや若い女性同士など大勢が訪れ、こいのぼりにさわったり、写真を撮ったりして穏やかな春の陽気のなかでのんびりと過ごしていた。
こいのぼりは、加茂市が購入しているほか、通年で寄付を受付けている。同会では、家庭で使わなくなったこいのぼりなどがあれば、再び大空を元気よく泳がせてみてはと寄付を待っている。寄付の受け付けや問い合わせは、加茂市商工観光課(加茂市役所:0256-52-0080)へ。