「子どもたちの写真はたくさんあるのにお母さんの写真がない」と、燕市立燕北中学校の昨年度の卒業生のお母さん有志が16日、吉田産業会館で「キラキラママ撮影会」を開き、ボランティアの力も借りてちょっぴりおめかしして自身のポートレート写真を撮ってもらった。
昨年度の6年生は2クラスの60人余り。そのお母さんで希望した18人が参加し、それぞれの中学生になった子どもも、この日はお母さんの付き添いだ。
地元のノエビア化粧品とナリス化粧品の協力でメーキャップしてもらったあと、ボランティアの新潟デザイン専門学校の生徒から専用の照明や背景を使った写真スタジオのようなクオリティーの写真を撮ってもらった。
化粧をしてもらったお母さんは、「自分ではやらないような色を使ってもらった」とお母さんからひとりの女性に。子どもたちも中学校を卒業して以来の再会で、みんな笑顔があふれていた。
言い出しっぺは、お母さんのひとり斎藤愛子さん(47)。子どもとの会話で自身の遺影もないといった冗談話から、お母さん同士の飲み会では子どもの写真をたくさん見せ合うのに、お母さんの写真がない。きれいに撮った記念になる写真を残したいと思った。
「ママたちもきれいにしてもらって、プロに写真を撮ってもらいたい」、「ママたちもよく頑張ったね。あしたからまた頑張るご褒美があってもいいよね」との思いで、お母さんの有志が集まり、話し合って準備を進めた。
「“北中史上に名を刻め!”が、この学年のスローガンでした。体育祭や合唱コンクール、部活動や各種活動を通して成長し、たくさんの感動を私たちにもたらしてくれました」と斎藤さん。「いい子たちに育ってくれたねと、親もまとまりが良かった」と中学校の3年間を振り返る。
「結婚し子どもを通して知り合い、子どもが育つ地域で生まれたママたちのつながりが、ほかの地域のママたちを力付けられると確信しています」と波及効果にも期待している。