三条鍛冶道場(長谷川晴生館長)は26日、和釘など三条の産業のひとつである鍛冶製品について昨年度の授業で熱心に取り組んだ三条市立裏館小学校(小林徹哉校長・児童469人)の4年生74人を「和釘大使」に任命した。
長谷川館長が同校を訪れ、午前8時15分からの全校朝会で4年生3クラスの児童代表3人に「今後は和釘大使として、三条のこと、和釘と金物のことなど広く社会に、三条の自慢を宣伝していただくことを願っています」と任命証を読み上げて手渡した。
朝会後、4年生児童一人ひとりに「和釘大使」と記された三条鍛冶道場のキャラクター「三条鍛冶太郎」のピンバッジをプレゼントした。
児童たちは3年生だった昨年度、総合的な学習の「ふるさと学習」で、「三条の自慢」として三条の金物、和釘、三条マルシェ、カレーラーメン、ヒメサユリ、千年悠水、三条夏まつり、本成寺鬼踊りをテーマに取り組んだ。
和釘については、三条鍛冶道場で和釘づくりを体験して地域の歴史や産業に興味をもった。長谷川館長を講師に招いて授業を行い、和釘をはじめ金物の歴史や用途についてたくさん質問した。社会科の授業でものこぎりなどを通して学習を深め、その成果を壁新聞などにまとめ、ことし2月に発表した。
三条鍛冶道場では、三条の産業について熱心に取り組んだ児童の研究を高く評価。同じような取り組みが全市の小学校に広がることも期待し、和釘大使の任命を決めた。和釘大使は、2013年度に研究成果の著しかった当時の三条小学校3年生を初めて任命し、今回で2件目となった。
長谷川館長は、児童の発表を聞き、三条市のことを宣伝してもらわなければと思ったと言い、「これからも三条の金物、三条の歴史、三条の産業についてしっかり勉強していただきたい」と願った。