燕市観光協会(山崎悦次会長)は、大型連休初日の「昭和の日」の29日、国上山の中腹にある燕市国上、国上寺本堂前で恒例の国上山山開きを行い、登山者ら約350人が参加して入山者の安全を祈願し、国上山トレッキングのシーズンインをアピールした。
本堂わきの登山道の登り口前に紅白のテープを張って山開きを行った。安全国上寺の山田光哲住職が読経を行って安全を祈願したあと、鈴木力燕市長、燕市観光協会の山崎会長、美内信孝副会長、山田住職、一般登山者女の子の5人ではさみを入れた。
山崎会長は「医者に薬じゃあんまり健康にならない。やっぱり歩くことと言われた」、「緑がきれいなシーズンなのでハイキングをぜひ楽しんでほしい」、鈴木市長は国上山の魅力にひかれて昨年、シンガポールの首相がプライベートで国上山を訪れたエピソードを紹介し、「その魅力をこれから皆さん堪能していただきたい」と登山者を歓迎した。
天気は下り坂でちょうど山開きが終わるころから雨が降り始めたが大ぶりになることはなく、登山客は次々と頂上を目指して登山道を登っていった。
毎年、NSTが行っている国上山トレッキングと同じ日に合わせて山開きを行っている。登山道は意外と急こう配だが、標高は313メートルにとどまり、手軽なトレッキングコーストして人気だ。そこから北へ弥彦山(標高634メートル)、多宝山(614メートル)、角田山(481メートル)と連なる山と組み合わせたトレッキングルートは年々、県外の登山客の人気を集めている。