三条市を流れる五十嵐川の一新橋ー昭栄大橋間の右岸堤防にシバザクラの植栽や草刈りのボランティアを行うボランティア団体「朝草会(あさくさかい)」は「昭和の日」の29日、シバザクラが咲く右岸堤防の道路を会場に第3回五十嵐川芝桜まつりを開いた。
朝草会は、一ノ木戸商店街に「ハーメルンの館」がオープンした1993年、荒れ放題だった堤防をきれいに整備しようと有志30人ほどで発足。2010年にコメリ緑資金を得て2万1,000株のシバザクラを植えたが、翌11年の7.29水害で土ごと濁流にごっそり流された。
13年にはコメリ緑資金と新潟県都市緑花センターから苗や資材の提供を受けて再び1万4,000株を植えて復活させ、その後も冬場を除き毎週のように日曜の朝に草刈りを行い、管理している。
そうした活動を盛り上げようと2年前からシバザクラの咲く時期に合わせて「昭和の日」に芝桜まつりを開いている。昨年は花冷えで風雨に見舞われてさんざんだったが、ことしは天気は下り坂で午後から雨も降ったものの、朝のうちはさわやかな青空が広がった。
豚汁サービス、シュースや酒の販売、神明宮天照会のみこし宮出し、子ども向けゲームコーナー、凧揚げ、飲食店屋台などを行い、午前の豚汁250食のふるまいは1時間足らずで底をつく盛況だった。
堤防の斜面に植えられたピンクの花が一面に咲き、一部に白い花が咲くシバザクラで作ったハートマークもくっきり。河川敷ではビニールシートを広げて家族で屋台で買った食べ物を味わったり、春の陽気を楽しみながら堤防を歩いたりして大型連休の始まりをのんびりと過ごしていた。