長岡市栃尾美術館は、6月4日まで「山田博行写真展ー記憶のトレイスー」を開いており、柏崎市出身で長岡市に住む写真家、山田博行さんの作品55点を展示している。
山田博行さんは1971年生まれ。長岡造形大学視覚デザイン学科の准教授で、テレビCMや広告、雑誌の撮影など幅広く活躍している。2013年ジャパンフォトアワード受賞、16年NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」主題歌Mr.Children「ヒカリノアトリエ」のCDジャケット撮影を担当。著書に「Tuesday」(Bueno! Books)がある。
今回の写真展では、「Flake」、「Waterproof」、「Cabin」の3シリーズを展示する。「Flake」ではアラスカ、アルゼンチン、ケニアなどで撮影したドラマチックな自然の姿をとらえている。
「Waterproof」では、15年間にわたるアラスカへの冬季山岳滑降遠征の末にたどり着いたテーマで、2012年に制作を開始し、厳冬期の氷河の印象的な青い色。地球温暖化で枯渇していく氷河、失われゆく色を記録している。
「Cabin」は2016京都国際写真フェスティバルKYOTOGRAPHIEのサテライトイベントとして展開されたシリーズ。過去に世界の山岳地帯のへき地や森に滞在した記憶に深く刻まれた山小屋(cabin)の窓から見た自然の気配を再現している。
関連イベントとして5月20日(土)午後3時から約1時間の山田博行ギャラリートークを行う。5月27日(土)午後3時から4時までイリエカズヲコンサートを開き、音楽家イリエカズヲさんが写真空間の即興演奏を行う。
いずれも観覧料だけで参加でき、申し込みは不要。問い合わせは長岡市栃尾美術館(電話:0258-53-6300、FAX: 0258-53-6370、〒940-0237 新潟県長岡市上の原町1-13)へ。