5月28日まで燕市産業史料館で開かれている龍村周(たつむら・あまね)織物展の関連イベントとして3日から7日までの毎日、龍村周氏を講師に機織り体験会が開かれており、大型連休後半初日の3日は体験者が切れ目なく訪れた。
株式会社龍村光峯は1894年 (明治27)、京都で創業。「光の織物」として愛される錦織の伝統、技術を今に伝え、皇室に納め、外務省からローマ法王への贈り物の注文を受けるなど世界的に高い評価を得る一方、古代裂(こだいぎれ)の復原にも努めている。
体験会には会場へ織機を持ち込み、コースターを織る体験。龍村周氏の手本を見てから見よう見まねでゆっくり作業すれば、時間がかかり、力の加減が一定しないでのむらができるものの、誰でも完成できる。
燕市内の女性は「やってみて、とても楽しかった。素人が見ているところとポイントが違う。手に集中してしまうけど足が大事。力の加減ですぐ結果が出る」と貴重な体験を喜んでいた。
体験は午前10時から正午までの時間で参加申し込みを受け付けたが、それに加えて希望があれば午後1時半から3時半の時間帯も対応する。また、燕市産業史料館では3日は鎚起銅器の小皿づくり体験、4、5日はアクセサリー製作体験を行っている。詳しくは燕市産業史料館( 0256-63-7666)へ。