加茂市教育委員会は、ことしも「憲法記念日」の3日、加茂市文化会館で成人式を行い、初夏の陽気のなか、337人の新成人の門出を祝った。
対象の新成人は、1996年4月2日から97年4月1日に生まれた337人。式典にはその71.2%にあたる240人が振袖やスーツで出席した。
小池市長は、お祝いのことばで、易経の「天行は健なり、君子以て自きょうして息まず(天行健 君子以自彊不息)」、論語の「仁以て己が任と為す(仁似為己任)」の2つ言葉をはなむけとして贈った。
さらに、21世紀を背負って立つに当たって3つのことをしっかりすれば幸せな生涯が送れることができ、民主主義をしっかり守る、平和憲法をしっかり守る、少子化対策などで育児休暇を国の金で3年とするよう政府にさせてほしいと願った。
新成人を代表して新潟大学3年堀勝洋さん(20)が20歳の誓いを述べた。家族や友人、恩師、地域の支えに感謝するとともに、「成人となった今、社会的な立場や役割はおのおの違いますが、一個人としての責任を持った行動を心がけ、いっそう精進してまいります」と誓った。
式の最中に、スマートホンを操作したり、となりの友人と話したりという姿もあるものの、大声をあげるような新成人はなく、例年以上に落ち着いた式だった。閉式後、中学校ごとに記念撮影を行い、隣接の加茂市産業センターで立食パーティーを行った。
新緑とボタンザクラの花が美しい式典会場からパーティー会場に友人と移動する新成人は、華やかな振袖にも負けない笑顔があふれていた。