燕三条地場産業振興センターでは、大型連休後半の3日から7日まで「燕三条じばさんゴールデンウイークフェア2017」を開いており、イベントや土産物を買い求める県内外の観光客などで終日にぎわっている。
帰省客や観光客に地場産業をアピールする恒例のイベントで、駐車場には関東圏をはじめ、近県や遠くは八戸や愛媛、京都など全国各地のナンバーを付けた車が並んだ。同センターによると、帰省のリピーターに加えて、昨年3月に「道の駅 燕三条地場産センター」として道の駅となったことによる集客効果、「燕三条」の認知度の高まりなどもあり、連日、予想以上の来館者数で、フェア2日目の4日は約4,600人、5日も3,500人を上回る人が訪れたという。
期間中のイベントは。40種類のスプーンを展示即売するカレースプーン特集、JR東日本豪華寝台列車「TRAIN SUITE四季島」で使われたカトラリー特別展示、日替わりメーカー実演販売、にいがた県央マイスターの指導によるものづくり体験工房、クローズアップ鍛冶職人〜日野浦司〜、包丁メーカー実演販売など「ものづくりのまち燕三条」関連を中心に、レストランメッセピアのカレーフェアーや鱈田屋のパン販売、屋台コーナー、ちびっこコーナーなどを開催している。
4、5日に実演販売で初出店した株式会社三条特殊鋳工所のコーナーでは、世界一軽い鋳物ホーロー鍋「UNILLOY」や鋳物フライパンを使った調理の実演やプロ仕様の鍋などとの持ち比べて、その軽さを体験してもらった。男女を問わず足を止め、燕三条の技術力やデザイン力の高さを実感していた。
また、「TRAIN SUITE四季島」カトラリー特別展示では、山崎金属工業株式会社製のカトラリーを展示した。「四季島」が4日に本県入りし、地元の東三条駅や玉川堂を訪れたことがニュースで伝えられたこともあり、タイムリーな展示に関心を寄せる人も多かった。
京都府から訪れた夫婦は、妻の実家が三条市で毎年、車で帰省し、土産を購入するため、同センターに必ず訪れているという。昨年はノーベル賞晩餐会で使用されているカトラリーを購入しており、今回は「四季島」のカトラリーが欲しいと思ったが非売品だったと残念がっていた。
埼玉県からバイクで訪れた22歳の男性は、会社の同僚3人で新潟市に行く途中に初めて訪れた。ものづくり体験工房で「スプーンのみがき体験」に挑戦。「チタンの美しさから始まり、金属が大好きなんで」と言い、研磨機で磨いたスプーンに名前を刻んで、記念にしていた。フェアは午前9時半から午後5時半まで。