全日本テーブル筐体(きょうたい)愛好会(土屋正会長)は、3月の「おもちゃフェスティバル」などでのチャリティーに寄せられた3万6,200円をこのほど三条市共同募金委員会を通じて糸魚川市大規模火災の義援金に寄付した。
同愛好会は、1980年代ころのゲームセンターや喫茶店にあったインベーダーゲームをはじめとするゲーム機「筐体」の愛好するボランティア団体。2014年の「第7回三条おもちゃフェスティバル」に誘われ、趣味で楽しんでいた三条市の土谷会長(43)と友人らが、テーブル筐体などを持ち込んで「インベーダーゲームコーナー」として無料開放をしたのがきっかけだった。
子どもからおとなまでがゲームを楽しみ、喜んでくれたことをうれしかったという土屋会長が、次回も参加したいと主催の三条市ボランティア連絡協議会に伝えたところ、同協議会への登録を勧められ、愛好会として活動を開始することとなった。会員はSNSを通じて全国に広がり、国内のほかフランスや香港も含めて、3月末で184人を数える。
今回の寄付は、3月19日に三条市総合福祉センターで開かれた第10回三条おもちゃフェスティバルで、無料のゲームコーナーを開設したときの募金に寄せられた1万5,000円と2月のイベント時の2万1,200円の合計3万6,200円。3月31日に土屋会長が共同募金委員会事務局の三条市社会福祉協議会を訪れ、善意を手渡した。
おもちゃフェスティバルでは、インベーダーゲームなど約20台を設置して無料開放し、UFOキャッチャーのような「クレーンゲーム」1台をチャリティとした。景品は県内のゲームセンターなどが提供に協力。さらにゲーム機を運び込んだり、設置や運営などを行った会員は13人ほどで、遠くは京都など県外からも駆けつけた。当日は、子どもたちには新しく、おとなには懐かしいゲームに大勢が夢中になっていた。