国定勇人三条市長は10日午前9時から市役所で定例記者会見を行い、防災気象アドバイザーの着任や第2回手づくりしかけ絵本コンクールの開催、三条凧合戦&三条凧マルシェの開催などについて発表した。発表の概要は次の通り。
1.防災気象アドバイザーの着任について
昨年度、気象庁がモデル事業ととして三条市に防災気象アドバイザーを派遣したが、「心強いパートナーだった」(国定市長)ことから、今年度は三条市としてあらためて独自に雇用を決めた。
雇用するのは、熊谷、横浜、富山、新潟地方気象台などに勤務し、気象観測業務や防災気象業務に従事していた新潟県出身の長峰聡さん(65)。出水期の6月1日から9月30日までの4カ月間、行政課に常勤し、災害発生時に災害対策本部でのさまざまな判断をタイムリーにサポートし、気象を切り口とした防災研修会の実施などにより地域防災力の向上に取り組む。
2.賞金100万円! 第2回手づくりしかけ絵本コンクールを開催
昨年に続いて最優秀賞賞金100万円の「第2回手づくりしかけ絵本コンクール」を開く。応募部門は高校生以上の一般と中学生以下の子どもの2部門。昨年は全国から104点もの応募があり、国定市長は「よりたくさんの地域から応募いただきたい」、「このしかけ絵本の聖地がこの三条にあるんだという地位をぼくたちは取りにいきたい」と話した。募集期間は11月1日から17日まで。
3.三条凧合戦&三条凧マルシェを開催
ことしも6月最初の土、日曜の3、4の2日間、三条防災ステーションで三条凧合戦が開かれる。勇壮で色鮮やかな六角凧が青空に舞い上がり、圧巻の景色が見られるほか、子供凧揚げ、きらきら保育園園児、三小相承会による和太鼓、一ノ木戸小学校児童による凧ばやし、優勝あてクイズ、小凧抽選会、ポニー乗馬体験も行われる。加えてことしは新たな見どころのひとつとして「三条凧マルシェ」を初開催し、多くの飲食店などが出店する。
4.越後三条・高城ヒメサユリ祭りを開催
5月14日(日)から31日(水)まで三条市下田地区のヒメサユリの小径で市の花ヒメサユリがかれんに咲き誇るなか、「越後三条・高城ヒメサユリ祭り」を開く。維持管理協力金1人200円。期間中はヒメサユリの苗、新鮮な地元の採れたて野菜・山菜の販売や、おにぎり無料サービス[14日(日)、20日(土)、27日(土)]、登山者お楽しみ抽選会[21日(日)]、呈茶会(1服100円)[21日(日)]などを行い、ヒメサユリの小径ガイドツアーは11日(木)までに「道の駅 漢学の里しただ」(電話:0256-47-2230)へ。
土、日曜は「道の駅 漢学の里しただ」、「いい湯らてい」、「ヒメサユリの小径駐車場」の3カ所を結ぶ無料シャトルバスを運行。13日午前9時からヒメサユリの小径駐車場で「越後三条・高城ヒメサユリ祭り安全祈願祭」も行う。
5.リアル開発ラボ事業の講演会を開催
グループワークを通じた新商品開発や新事業創出を目指す「リアル開発ラボ」事業の第3期開講に先立ち、18日(木)午後3時から講師のシステム・インテグレーション株式会社代表取締役の多喜義彦氏を講師に講演会を開く。講師の講演のあと、全国のラボ受講生によるトークセッション、平成29年度事業内容、支援制度等の説明を行う。参加は無料。その後、午後5時半から参加費2,000円で交流会も開く。
6.「小さくて強い農業」、「儲かる農業」新規就農者をバックアップ!
価格決定力を持つ最先端の農業経営に挑戦する人を募集する。新規に就農を目指す人に全国で有名な先進農業法人への研修派遣での経営ノウハウの習得支援のほか、研修終了後の農地の確保、販路の確保にいたるまで農業経営がしっかりと軌道に乗れるよう、総合的、継続的にサポートする。
募集人員は若干名で、2年間の派遣研修を受講し、終了後、三条市下田地域に居住して就農できる38歳以下の人。派遣研修先は茨城県土浦市の株式会社久松農園と長野県御代田町の有限会社トップリバー。久松農園では、年間50種類以上の野菜を有機栽培し、個人消費者や飲食店に直接販売するスタイルの農業経営を行っている。トップリバーでは外食産業やスーパーを顧客とした契約栽培スタイルにより、顧客が望む規格に合わせるマーケットインの視点に立った大規模経営を行う「儲かる農業」を実践している。
支援内容は、派遣研修期間中の生活費支援(最大年間240万円)、経営開始後5年間の生活費支援(最大年間150万円)、農地確保支援、機械・施設導入支援、販売先の確保支援、講師フォロー支援。
7.三条市版防災タウンページの配布について
三条市とNTTタウンページ株式会社が締結している「防災啓発情報等の発信の相互協力に関する協定」に基づき、2017年度版の「三条市版防災タウンページ」などが5月中に三条市内の家庭及び事業所へ約4万5000部、配布される。「三条市版防災タウンページ」では、「いざ!という時に生き延びる」をコンセプトに、日ごろの備えや災害直後に活用できる安否確認の方法などに加え、三条市が指定する避難所一覧の情報、公衆電話設置場所や避難所の災害時用公衆電話(特設公衆電話)の設置場所も掲載する。