新たに越後三条打刃物の伝統工芸士2人が誕生 (2017.5.11)

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伝統的工芸品の指定を受ける「越後三条打刃物」を製造する「越後三条鍛冶集団」の2人が伝統工芸士の試験に合格し、新たな伝統工芸士が誕生。これで「越後三条打刃物」の伝統工芸士は12人になった。

 新たに越後三条打刃物の伝統工芸士になった大工用ノミ製造の今井忠太郎さん(左)と切出・小刀製造の増田健さん
新たに越後三条打刃物の伝統工芸士になった大工用ノミ製造の今井忠太郎さん(左)と切出・小刀製造の増田健さん

平成28年度認定を受けて伝統工芸士となったのは、大工用ノミ製造の今井忠太郎さん(73)=今井のみ製作所・三条市東三条2=、切出・小刀製造の増田健さん(69)=増田切出工場・三条市西裏館2=。いずれも越後三条鍛冶集団の師範だ。

「越後三条打刃物」は、2009年に越後三条鍛冶集団が指定組合となり、伝統的な鍛冶技術で作られる包丁や切出小刀など10品目を主要製品として経済産業省のハードルの高い審査にのぞみ、国の伝統的工芸品の指定を受けた。

 越後三条鍛冶集団の通常総会とあわせて開かれた伝統工芸士誕生祝賀会
越後三条鍛冶集団の通常総会とあわせて開かれた伝統工芸士誕生祝賀会

越後三条打刃物の伝統工芸士は、2012年の4人を最初に、翌13年に4人、14年に2人が認定を受けており、今井さんと増田さんの2人が加わり12人となった。

10日午後7時から三条ロイヤルホテルで越後三条鍛冶集団の平成29年度通常総会とあわせて伝統工芸士誕生祝賀会が開かれ、国定勇人三条市長から伝統工芸士の2人に認定証を伝達し、国定市長が祝辞、産地委員審査員の香月節子さんが審査員講評を述べ、今井さんと増田さんが謝辞を述べた。

 大工用ノミ製造の今井忠太郎さん
大工用ノミ製造の今井忠太郎さん

今井さんは、仕事を始めた当時のことを「せがれは跡を継ぐもんだと、高校卒業後に何の抵抗もなく、のみ鍛冶だった親父の工場に入った」と言い、のみの組合の青年部では「岩崎重義さんから教えを請い、幸運に恵まれた環境だった」、「いろんな方の教えをいただいてここに立たせていただいています。感謝しています」。

 切出・小刀製造の増田健さん
切出・小刀製造の増田健さん

増田さんは、「17歳で高校を中退して親の手伝いをして52年がたちました。何の気なしに親の後を継いで52年たちました」と振り返った。伝統的工芸品の切出は、おじが亡くなった7年前から自分で作るようになり、「まだまだ未熟なんですけど、これからも皆さんのご指導とごべんたつを」と礼を述べた。

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