真宗大谷派三条別院(三条市本町2・森田成美輪番)は14日(日)午後2時から同別院で公開講座を開き、昨年に続いて米国仏教専門の仏教学者、ケネス・タナカ氏を講師に「伸びるアメリカ仏教と心理学との協力ー日本にも到来?ー」をテーマに聴講する。
仏教徒人口300万人を誇る仏教先進国アメリカ。それにいるのは、貪欲に覚り(さとり)を求める人々。檀家制度、葬式仏教、既得権益の通用しない成果が求められるアメリカ社会で、仏教が今、試され続けている。
前回はアメリカで仏教がどのような形で受け入れられているのかという現状についての話が中心だったが、今回はより実践的な仏教心理学、仏教と心理学をどう結びつけられるのか、信仰にわかりやすい成果を求めるアメリカで極端に言えば「南無阿弥陀仏」と唱えればいいとする真宗をどう布教していけばいいかなどについてケネス・タナカ氏の見解を聴き、4時半に終わる。
地域に開かれた別院にと2013年から毎年開いている公開講座。今回は昨年の聴講者からとったアンケートなどから昨年に続いてケネス・タナカ氏を講師に向ける。ケネス・タナカ氏は、浄土真宗の僧りょでもあり、日系米国人。武蔵野大学教授であり、日本仏教心理学会会長にも就いている。
昨年は100人ほどが来場しており、気軽な参加を呼びかけている。参加費無料。問い合わせは、三条別院(電話:0256-33-0007、ファクシミリ:0256-33-2847、電子メール:sanjo-betsuin@wing.ocn.ne.jp)へ。