三条市の花「ヒメサユリ」が群生する三条市下田地区の「ヒメサユリの小径(こみち)」の開花はこれからだが、三条市役所本庁舎低層棟上の「市民の広場」では、初めてヒメサユリが花開き、早くも見ごろを迎えている。
低層棟上の市民課から市民の広場に出てすぐ正面にある花壇でヒメサユリが咲いている。20本ほどのヒメサユリが茎を伸ばし、花をつけなかったものもあるが、1本に7つも花をつけた茎もある。
16日現在は花の見ごろで、かれんなピンク色の花を開き、まだつぼみも多い。今週いっぱいは十分に花を楽しめるはずだ。
市民の広場では、市職員を会員に2000年に発足した「ひまわり倶楽部」がボランティアでバラを栽培、管理して来庁者の目を楽しませてくれている。約40人が会員に登録している。
ヒメサユリの小径は市街地から車で約30分かかるため、市街地でも気軽にヒメサユリの花をめでてもらえればと昨年11月に花壇にヒメサユリの球根20個を植えた。
球根を植えてから花が咲くまで3年はかかると聞き、ことしは咲かないと思っていたら、みるみるつばみが咲き始めた。バラと一緒に咲いてくれればと期待したが、バラの開花はこれから。ヒメサユリの花が終わったら続いてバラが咲きそうだ。
ひまわり倶楽部部長の税務課・山田隆雄課長補佐は、「ヒメサユリを見るために市役所へ来てくれる人は少ないでしょうが、市役所にお寄りの際はヒメサユリの花を見てもらうのもいいかと」と話している。
また16日にヒメサユリの小径を歩いた人によると、つぼみばかりだったが、2輪だけ花を見つけられたと言い、間もなく花の見ごろを迎えそうだ。
ヒメサユリの小径では、14日から31日まで「越後三条・高城ヒメサユリ祭り」が開かれており、ヒメサユリの苗や新鮮な地元の採れたて野菜、山菜の販売をはじめ、5月14日(日)、20日(土)、27日(土)はおにぎり無料サービス、21日(日)は登山者お楽しみ抽選会と呈茶会(1服100円)などが行われている。