燕市五千石・大河津分水さくら公園を夏はヒマワリの大輪の黄色い花で彩ろうと19日、地元の笈ケ島保育園園児によるヒマワリの種まきが行われた。
大河津分水桜土手では毎年、サクラの開花にあわせて分水おいらん道中が行われている。何万人もの見物客が訪れ、その駐車場にも生かせればと、大河津分水さくら公園は2011年に完成した。
園内にはあちこちにサクラの木を植えてあるが、東京ドームよりも広い面積なのにサクラのシーズン以外は利用者が少なく、市民が大河津分水さくら公園に愛着をもち、親しむきっかけになればと、昨年から笈ケ島保育園園児に種まきを手伝ってもらってヒマワリを育てている。
昨年は園内の西側に植えたが水はけが悪かったため、あまり茎が伸びず、花も少なかった。その反省でことしは園内中央の少し高くなっている昨年、コスモスを植えた花壇をヒマワリ畑にし、ヒマワリの花が終わったらコスモスを育てることにした。
種まきは笈ケ島保育園の3歳児以上の園児34人が参加した。燕市が主催し、協力のNPO法人分水さくらを守る会(村上謹一会長)のほか、地元の大川津自治会(三浦哲郎自治会長)、分水小学校まちづくり協議会(白倉与司志会長)から合わせて10人余りも参加した。
種の品種は「サンリッチ」。鮮かなレモンイエローの花びらが特徴で種まきから2カ月ほどで高さ140センチほどに育って花の見ごろを迎える。畑の広さは約180平方メートルで長さは約60メートルにもなる。
午前10時から種まきを行い、園児はカップに種を入れてもらい、土に開けた穴の中に種を2粒ずつ入れて土をかぶせた。雲ひとつない青空が広がり、汗ばむほどの陽気。まぶしい日差しに目を細め、さすがに園児も「あっちぇー」。「これダンゴムシ?」、「飛行機だー!」と初夏の陽気のなかで作業を楽しんでいた。