燕市宮町、戸隠神社(星野和彦宮司)の春季祭礼は、宵宮の20日に続いて21日の本祭も青空が広がって夏を思わせる暑さとなり、万灯、みこし行列、舞い込みと2日間にわたった春祭りは、心身ともに熱気に包まれたまま無事に幕を閉じた。
21日も朝から夏を思わせる日差しが照りつけ、三条で最高気温28.9度とことしいちばんの暑さとなった。木場小路と横町の2つの万灯組は、朝から門付けに回り、木場小路は4回、横町は3回、全員そろって伊勢音頭にあわせて踊りを披露する下座を行った。
戸隠神社では午後1時半から例大祭の神事を行い、4時には御霊(みたま)を移したみこし行列が出発し、大通りをいったん秋葉町方向の西へ進み、土手道路へ上がる坂の上り口の出発点まで移動した。
ここまでが戸隠神社の氏子町内で、手前が旧燕村、先が旧太田村となる結界。御幣(ごへい)を立て神事を行い、それからみこし行列を戸隠神社へ戻る形で東へ向かって運行した。
台車に載せたみこしを引き、30人ほどで行列を編成。道中3カ所で稚児などが「榊の舞」、「花献の舞」、「先稚児の舞」などを披露した。
夜になり、木場小路と横町の万灯はそれぞれ最後の下座を行うと舞い込みへ。若連中が参道を走り、勢い良く拝殿へ駆け上がるもので、拝殿へ上がると飛び跳ねたり、「わっしょい!わっしょい!」などと最後の気勢を上げた。
最後は一転して静寂のなか、笛や太鼓の音とともに、みこしが還御。両万灯組の若連中が参道を囲み、境内でやはり2日間、門付けに回った上横町神楽保存会が獅子神楽を舞ったあと、みこしに載せたみ霊を戻して締めくくった。