三条市の花、ヒメサユリが群生する三条市下田地区の高城城址とその登山道「ヒメサユリの小径(こみち)」で14日から31日まで「越後三条・高城ヒメサユリ祭り」が開かれており、次々と開花しているヒメサユリの花は、週末にかけて見ごろのピークを迎えそうだ。
ヒメサユリはユリ科の多年草で、下田地区には古くから自生している。その群生地が、標高372メートルの高城城址に続く登山道にあり、毎年、開花期にあわせて「ヒメサユリ祭り」が開かれている。
期間中は160台収容の駐車場の一角でヒメサユリの苗や地元森町地区で採れたコメや野菜、山菜、笹団子、こんにゃくなどを午前10時から午後4時まで販売しているほか、27日(土)は午前9時から先着150人におにぎりを無料配布する。
ヒメサユリの花を見るには、駐車場並びにある長禅寺わきの登山道入口から登り口の「ヒメサユリの小径」まで、かなり急な登り坂を15分ほど歩き、そこから10分ほど登ったあたりからヒメサユリの群生が見られる。
山道なのでスニーカーやトレッキンシューズなど歩きやすい靴や服装で出掛けたほうがいい。足の不自由な人や高齢者など脚力に自信のない人は、駐車場から上り口まではシャトルバスを利用できる。
期間中の登山は、維持管理協力金として1人200円の協力を求めている。混雑が予想される週末の27、28日はシャトルバスを運行し、「道の駅 漢学の里しただ」、ヒメサユリの小径駐車場、八木ヶ鼻公園、いい湯らていの5カ所を巡回する。
ことしの開花は、例年より1週間から10日ほど遅れているが、23日には6割余りが開花し、ほっそりした緑の茎の先に淡いピンク色の花を揺らしていた。関係者によると週末の27日ころが見ごろのピークになりそうだ。
毎年、県内外から大勢の見物客が訪れる。23日も駐車場には関東や東北地方の県外ナンバーの乗用車やマイクロバスが並んでいた。
県立巻高校世界史クラブの東京、埼玉、群馬など関東圏を中心に住む昭和40年度卒業生と当時の顧問教諭15人のグループも見物に訪れた。年1回、場所を変えて旧交を温めている。
今回はヒメサユリをきっかけに、初めて2年連続で三条市へ。昨年は下田地区の越後長野温泉「嵐渓荘」に宿泊してヒメサユリの小径を知ったが、すでに開花期を過ぎていた。リベンジをとことしも迷わず「嵐渓荘」を宿泊先にし、念願のかれんに咲くヒメサユリをみんなで楽しむことができた喜んでいた。