6月3、4の2日間にわたって行われる「三条凧合戦」を前に、三条凧協会(高橋一夫会長)と三条削ろう会(馬場正行会長)は29日、合戦に参加する20の凧組の凧の図柄を立体的にデザインしたセットを三条市に寄付した。
午後3時に、三条凧協会の高橋会長と事務局の加藤光男さん、三条削ろう会事務局の明間隆三さんの3人が市役所を訪れ、20の組の六角凧を特殊技術でデザインした商品「デルボ」のセットを国定勇人市長に渡した。
「デルボ」は、明間さんが社長を務める株式会社明間印刷所=三条市月岡1=が、独自のレーザー加工技術で紙を立体的に表現する特殊技術で製作するシリーズのひとつ。商品名は「飛び出るボックス」の略で、さまざまなデザインがあり、インテリアや土産品として販売されている。
今回の凧のデザインは、三条凧合戦のPRにできたらという馬場会長のアイデアを三条凧協会に相談し、同協会から凧の図案の提供を受けて、製作した。各凧組の六角凧に描かれた図柄を9×10センチほどの紙製の箱に納めており、1個500円。三条凧合戦中に会場の三条防災ステーションでも販売する。
製造、販売する明間さんは、三条凧合戦を次代につなげていく一助になればと、収益の一部を三条凧協会に寄付することにしている。