三条市の下田地区で活動する地域おこし協力隊が5月31日、地元農家に栽培してもらったサツマイモで作った芋焼酎「五輪峠(ごりんとうげ)」の完成にあたり、栽培農家らとともに国定勇人市長を表敬訪問した。
地域おこし協力隊が活動する「NPOソーシャルファームさんじょう」の柴山昌彦理事長、同プロジェクトの中心となって活動する地域おこし協力隊の大滝優斗さんと協力隊メンバー、「芋主(いもぬし)」として焼酎用のサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」を栽培して提供した農家など合わせて11人が市役所を訪れた。
芋主代表から国定市長に「五輪峠」4.5リットルの大きな瓶を手渡し、大滝さんが「五輪峠」の概要を紹介。ことしも生産を続けるので、引き続き情報発信やPRに協力を求めた。
「五輪峠」は、下田地域で栽培したイモと湧水を使い、新発田市・金枡酒造に醸造を委託して作った。商品化1年目の今回は、4合瓶(720ml)で約1,300本分を生産、4月に発売したが、大口の注文もあったが4、5日で完売する人気で、「芋焼酎のいやらしさがない」、「おいしい」と好評だった。購入することができない今は「幻の焼酎」とも言われているという。
2年目の今年度は、来春の販売を目指し、4合瓶でプラス700本分の2,000本分に生産量を拡大する計画。さらに、海外展開も視野に入れるほか、サツマイモ「黄金千貫」をペースト状に加工し、焼酎以外の可能性も探っていく。
「五輪峠」は、今回生産分は完売したため、一般への販売はなく、市内の一部飲食店で提供している店舗があるようだ。