吉川金属株式会社(吉川力代表取締役・燕市吉田法花堂)は1日、エレベーター用防災キャビ2台を燕市に寄付した。
エレベーター用防災キャビは、エレベーター内に設置するもので、エレベーター内に閉じ込められた場合を想定して、ふたを開けるとセンサーライトが点灯し、中に保存用飲料水、簡易トイレ、トイレットペーパー、予備乾電池などを収納する。
吉川金属では、数年前にも燕市役所庁舎に設置されている2基のエレベーターに備えるために、エレベーター用防災キャビ2台を寄付したが、エレベーターのコーナーに設置するコーナータイプだった。
吉川金属ではことし4月に「座れるタイプ」を新発売した。燕市役所では立っているのがつらい人のために、エレベーター内に丸イスも設置していたことから、それならあらためて「座れるタイプ」を寄付しようとなった。
1日、吉川代表取締役が市役所を訪れ、鈴木力市長にエレベーター用防災キャビ2台の目録を手渡した。吉川代表取締役は「座れる新製品を出しているのに失礼だろうと恥ずかしくなって」と寄付しながらも恐縮し、「少しは安心していただけたら」と話した。
「座れるタイプ」は小売価格14万6千円。大手デベロッパーのビルのエレベーターで導入が進んでいると言う。