三条凧協会(高橋一夫会長)と三条市は3、4の2日間、三条防災ステーションで「三条凧(いか)合戦」を開き、初日3日の午前中は雨が降るたびに中断となったが、風に恵まれ、勢いよく上がった六角巻凧が次々と合戦を繰り広げた。
ことしも町内や同業者などでつくる20の凧組がエントリーしたが、東京の多摩凧連が不参加で19組が参加。三条防災ステーションの芝生広場を合戦場に、赤10組、白9組に分かれた19の凧組が、相手の凧組と上空で糸をからめて合戦。2日間の合計得点を競っている。
午前中は午前9時に開会。風が強く雨雲の流れも早いようで何度か中断。たびたび冷たい雨が降るたびに参加者は、「はっけし、さーむいし」と引き上げるが、雨がやむと合戦場に飛び出して、空中戦を繰り広げた。
立っているだけでも体を押されるような強い風も吹き、大空に吸い込まれるように上がる凧を地上から操る揚げ師は、体重をかけて後ろに倒れるように糸を引くときもあった。
糸をからませて合戦が始まると「引っ張れっやー」、「からんだろ!」、「よしっ!切ったろ!」と三条凧合戦名物の怒鳴り声のような三条弁があちこちで飛び交った。
朝のうちは観客も少なかったが、雨がやむと家族連れなどが訪れ、合戦をはじめ、自由凧揚げ広場での凧揚げ、25の飲食や雑貨のテントが並んだ三条凧マルシェを楽しんでいた。
翌4日は午前9時から開会式やアトラクションを行い、合戦は午後1時から4時まで。午前中は、9時半から子ども凧合戦と凧揚げ、10時40分からアトラクションの和太鼓(三小相承会、きらきら保育園)、小学生の凧ばやし(一ノ木戸小学校)、小凧抽選会などを行う。