三条市は、急病などの緊急時にかかりつけの医療機関や持病などがわかるようにあらかじめ情報を記入、保管してもらう救急医療情報カードを、市内に住む75歳以上で施設入所者などを除く1万6260人に送付した。
救急医療情報カードはA4判で名前や生年月日、血液型から、緊急時の連絡先、かかりつけの医療機関、利用している支援機関、救急隊員や医師に伝えたいこと、意思表示が困難な状況になったとときの要望などの記入欄がある。情報を記入したら保管用のビニールケースに入れて所定の場所に保管してもらう。
5月中旬に対象者に郵送した。障害などがあって希望する人にはカードを配布する。配布場所は市役所高齢課と栄・下田サービスセンター、各地域包括支援センター。
同様の取り組みを行っている自治体は珍しくない。燕市では2012年から希望者に市販のプラスチックボトル入りの救急医療情報キットを配布している。三条市ではコストを削減した代わりに対象者全員に送付した。また、これまで三条市内では大崎地区、八幡町、南四日町一・二丁目が自治会や老人会が同様の事業を行っている。
ただ、救急医療情報カードを送付しても記入してもらえなければ意味がない。市では介護事業所や民生委員から対象者に記入したかどうか声かけし、記入をお願いしてもらっており、対象者に記入を呼びかけている。問い合わせは三条市高齢介護課地域包括ケア推進室(電話:0256-34-5457・直通)へ。